ネットワーク上でのコミュニケーション,特にオンラインショッピングや株の売買など、金銭の受渡しがともなう場合においては,本人認証やディジタル署名、秘匿目的の暗号などの暗号技術が欠かせない.これまで、鍵管理が容易な公開鍵暗号、高速演算が可能な秘密鍵暗号,これらを利用した署名や認証方式など,さまざまな方式がすでに提案され実用化されている.一方,現在の多くのネットワーク上のコミュニケーションは,信頼のおける機関(公的機関など)が仲介することによって安全性を保証している.しかし,複数の暗号技術を組合せることによって、信頼のおける機関の仲介なしに公正で安全なシステムを構築することができる.これはすなわち,より自由なコミュニケーション形態が可能であることを意味する.
当研究室では、基礎的暗号技術に関する研究として,主に以下の2点について研究を行っている.
典型的な暗号技術は,紙文書などに対して行ってきたことがらを,電子データに対しても可能とするものである.しかし,その暗号技術を利用すると,紙文書では決して実現できないことも可能となる.そのような「不思議なシステム」を使うと,新たなビジネスが可能かもしれない.例えば・・・
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